展覧会情報 Art Shower2012

Art Shower2012は海岸通ギャラリー・CASOを舞台に5週間に渡り、公開制作と展覧会を行う公募展です。
会期中は作家同士や来館者との関わりやイベントを通じて作品を作り上げます。
第1回目となる今回は海外からのアーティストとの交流を軸に、国内外の制作環境や現状などについて触れながら制作・発表を行っていきます。

さらに期間中はシンポジウムやディスカッション、パーティーを多数予定しており、様々なイベントを通じて作家同士・美術関係者・来館者との間で活発な交流が生まれ、若手アーティストにとって新たな展開を生み出す機会となることを期待しています。

開催期間
2012年8月28日(火)~9月30日(日)
開館時間
11:00~19:00(※月曜休館・最終日は17:00まで)
開催場所
全スペース
展示内容
ArtShowerインスタレーション立体絵画

公開制作

2012年8月28日(火)~9月16日(日) 13:00~21:00  ※月曜休館

 

展覧会

2012年9月18日(火)~9月30日(日) 11:00~19:00 ※月曜休館、最終日15:00まで

 

120828artshower-000.jpg

 

120828artshower-001.jpg 

 

招聘作家

Joseph Calleja

 

出展作家

明楽 和記 / 猪野 兼士 / 岸本 沙央梨 / nisai / 宮岡 俊夫 / Manna Ori (Marten Sale Brouwer)

Sea cleanbrothers清掃プロジェクト(神脇美保 永岡茉樹 奈良田晃治 鳴海テヨナ 山下ジュンコ)

 

 

おもな企画

・スコットランドより若手作家 Joseph Calleja 氏を招聘

・DANNie De FAZIO 氏によるwebリポート

・アーティスト、美術ライターによるシンポジウム・ディスカッション

・記録冊子作成

 

 

イベント
トークイベントの模様はUstreamで配信しました。http://www.ustream.tv/channel/artshower2012


9月1日(土)17:00~
シンポジウム -Art Shower 2012 opening①-Art Shower
 開催にあたりトークショーを行います
  川端 嘉人  アーティスト・有限会社クリーン・ブラザーズ会長
  笹岡 敬  アーティスト・CASディレクター
  藤井 隆也  アーティスト・galerie weissraum代表
  進行:小吹 隆文  美術ライター

9月1日(土)19:00~
オープニングパーティー

 

9月8日(土)17:00~
ディスカッション -Art Shower 2012 in direct dialogue①-
 Art Shower参加アーティストと制作や作品について対談します。
  進行:
  藤井 隆也
  DANNie De FAZIO  ARTIST RESEARCHER in Japan

 

9月22日(土)17:00~
ディスカッション-Art Shower 2012 in direct dialogue② -
 Art Shower参加アーティストと制作や作品について対談します。
  進行:小吹 隆文

 

9月29日(土)17:00~
ディスカッション-Art Shower 2012 in direct dialogue③ -
 Art Shower参加アーティストと制作や作品について対談します
  進行:笹岡 敬

9月29日(土)19:00~
クロージングパーティー

 

 

受賞者
・CAS 賞(1 名) 岸本 沙央梨
   CAS での個展開催(大阪)
・weissraum 賞(1 名)明楽 和記
   galerie weissraum での個展開催(京都)
・クリーン・ブラザーズ賞 Art Shower 2012 参加作家
   CASO・A 室でのグループ展開催

※該当者なしの場合があります。
※それぞれの旅費、滞在費、作品輸送費は自己負担となります。
※コーディネーターの場合は企画した展覧会を開催できます。
 企画展開催時期については各ギャラリーと話し合いの上、決定します(2013年に予定)。

 審査員: 川端嘉人/小吹隆文/笹岡敬/藤井隆也(50音順)

 

 

企画・運営
 有限会社クリーン・ブラザーズ+ Sea / 特定非営利活動法人キャズ(CAS)/ galerie weissraum

 

120828artshower-0a0.jpg

 

120828artshower-0b0.jpg

 

120828artshower-0c0.jpg 

 


「Art Shower 2012」を終えて

 

 不安定な経済・政治状況の今、美術作家にとっても社会での立ち位置がなかなか見つけにくい。今回『Art Shower』に参加した各作家は、CASOの大きな空間での公開製作と展示、海外招聘を含む作家同士の交流、企画メンバーを交えたディスカッションを通じて、自身の立ち位置を模索した。
 人生経験豊富なnisai氏は、計画通りの針金作品を完成させ、その大きさから素材の本質を引き出してみせた。岸本沙央梨氏も空間を最大限に生かしたドローイングと近所の廃材で興味深い立体を出現させ、黙々とプロセスを刻んだ。一方、宮岡俊夫氏は、大空間に呼応し初期プランとは大胆に異なる制作に挑戦し、自身の作家としての方法を問い直し緊張感をもたらせた。独自の手法で折り紙を制作するMana Ori氏は、参加作家に対し現代美術とは?作家とは?と問いかけ、小さなキャンバスに日々の空を描き続ける猪野兼士氏は、制作を続ける意味と生き方を作品で示した。明楽和記氏とエジンバラから来てくれたJoseph Calleja氏は、お互い微かに連動しているかの様に何とも言えないシャープさで、手法は違うが制作の意味と空間を確認させるのに成功した。進行側の補佐役として参加した「sea」メンバー神脇美保氏、永岡茉樹氏、奈良田晃治氏、鳴海テヨナ氏、山下ジュンコ氏も含め、参加作家の力強いチャレンジをもう一度観てみたい。

                              川端 嘉人(アーティスト・クリーン・ブラザーズ会長)

 

 

 公開制作と展覧会をセットにして、5週間の長きにわたって開催された「Art Shower 2012」。
 公開制作+展覧会のパッケージは決して新規のものではないが、それを公募制で、しかも広大な展示スペースを持つCASOの全室で行った点に斬新さがあった。
 私は最初、自分でお金を払ってまで参加したい人がいるのか、また、平日昼間に制作できる人はいるのかと、企画の成立を懸念した。しかし、後者はともかく前者については、環境の良さと会期の長さなどから、貸し画廊で1週間展覧会を行うより遥かにコストパフォーマンスが高いことが分かった。今後適切な広報活動を行うことで本件の参加希望者は増加するだろう。
 また、会期中にトークやディスカッションを盛んに行ったのも良かった。作家同士や外部の第三者の意見を聞く機会を持つことで、各人が今後の指針や励みを得られるからだ。公開制作と展覧会に加え、クリティックの機能を強化することが、今後の「Art Shower」の鍵であろう。

                                             小吹隆文(美術ライター)

 


 「Art Shower2012」は、長年クリーン・ブラザーズの川端嘉人氏とgalerie weissraumの藤井隆也氏と私の間で、何か関西の美術状況に一石を投じたいという思いがようやくにして結実した企画である。
 長年と言っても、長い間温めていたプランをようやく実現したというわけで無く、3人のモヤモヤとした鬱積をどのような形で表現することができるのか、という問いだけで約15年も経ってしまったという、ある意味積年の到らなさとでも言える。しかしながらその歳月を持っても、我々の美術状況に対する思いは何ら変わることもなく、或は、近年盛んになったと思われる現代美術の状況が、少しも我々が考えるものになっていないというのも、我々の共通認識であった。
 そこで「Art Shower2012」のプランは、美術作家が現場を作ると同時に、個々の作家性を問うことができるトポスとして機能するのではないかというコンセプトで立ち上げた。船出はいつも心配なものだが、結果的に我々の意図を明確に理解してくれる作家たちが参加してくれた。どの作品もCASOの大空間から生まれ、自らの制作と作品の在り方を問うている、見応えのある作品が生まれた。この企画は次年度も継続し現場の在り方を変えるプリンシプルとなると考えている。
 また此処から、作家達は他の現場へと移り大きな成果をみせてくれることを確信している。

                                     笹岡 敬(アーティスト・CASディレクター)

 

 5週間に渡った、ART SHOWER 2012が終わった。それまで互いに係り合いのなかった12人の作家たちが、CASOと言う場所に集い制作発表する今回の試み。スタート当初の僕とDANNIEの危惧は、杞憂に終わった。国籍・年齢・その方向性それぞれ各々異なる作家たちは、5週間にわたるその過程の中で新たに生まれるコミュニケーションと刺激を十二分愉しんだことと確信している。僕自身、参加作家たちとの対話の中で彼らが愉しんでいるのを感じた。
 この国におけるコンテンポラリーアートの嘆かわしい現況の中で、今回の試みは小さくとも将来大きく花開く可能性を示すことができたように思う。残念なのは、今回この試みをもっと広くアナウスメント出来得なかったことである。制作期間中に作家以外に来館される人々が更に多くなれば各々作家にとってさらに刺激的な時空間になりえたと思う。ただただ、今回のこの成果が、来年には更なる蠢きを喚起することを願うものである。

                                藤井隆也(アーティスト・galerie weissraum代表)

 

 


作家

Joseph Calleja(ジョゼフ・カレヤ)

 

120828artshower-calleja.jpg 

 

 

120828artshower-0a4.jpg 

 

 

明楽 和記

 

120828artshower-akira.jpg

 

120828artshower-0x0.jpg 

 

 

猪野 兼士

120828artshower-ino.jpg 

 

120828artshower-0y1.jpg 

 

 

岸本 沙央梨

 

120828artshower-kishimoto.jpg

 

 

120828artshower-0a2.jpg

 

120828artshower-0a3.jpg 

 

 

nisai

120828artshower-nisai.jpg

 

 

120828artshower-0d1.jpg 

 

 

Manna Ori(マナ・オリ)

120828artshower-manaori.jpg 

 

120828artshower-0c3.jpg 

 

 

宮岡 俊夫

120828artshower-miyaoka.jpg

 

 

120828artshower-0b1.jpg

  

120828artshower-0b4.jpg 

 

 

Sea cleanbrothers清掃プロジェクト(神脇美保 永岡茉樹 奈良田晃治 鳴海テヨナ 山下ジュンコ)

 

120828artshower-sea.jpg

 

 

120828artshower-0a1.jpg 神脇美保

 

120828artshower-0b3.jpg 奈良田晃治

 

120828artshower-0y2.jpg 鳴海テヨナ

 

120828artshower-0c1.jpg 永岡茉樹

 

120828artshower-0c2.jpg 山下ジュンコ

Back

PAGE TOP