展覧会情報 2010・夏 大阪府20世紀美術コレクション展 IN CASO

2010・夏 大阪府20世紀美術コレクション展 in CASO

OSAKA Pref. 20th century art collection


海岸通ギャラリー・CASOでは、開設10周年を記念して、大阪府立現代美術センターと海岸通ギャラリー・CASOの共催で、大阪府が所蔵している20世紀美術コレクションを、下記のようにまとめて紹介いたします。ご鑑賞いただければ幸いです。


展示内容 
第1期 2010年8月3日(火)~15日(日)
A室 大阪トリエンナーレコレクション
B室 20世紀版画の世界
C室 田中一光・ポスター芸術の世界
D室 田中幸太郎・光跡万華の世界
X室 森口宏一の50~60年代
Y室 須田剋太―抽象グワッシュの世界―


第2期 2010年9月28日(火)~10月10日(日)
B室・Y室 岩宮武二

開催期間
2010年8月3日(火)~8月15日(日)
開館時間
11:00~19:00(※月曜休館・最終日は17:00まで)
開催場所
SPACE A, B, C, D, X, Y
展示内容
デザイン大阪府版画立体絵画
作家名
田中一光、森口宏一、田中幸太郎、須田剋太 ほか
A室 大阪トリエンナーレコレクション
B室 20世紀版画の世界
C室 田中一光・ポスター芸術の世界
D室 田中幸太郎・光跡万華の世界
X室 森口宏一の50~60年代
Y室 須田剋太―抽象グワッシュの世界―

大阪トリエンナーレコレクション

100803osaka0.jpg

100803osaka-a.jpg


「トリエンナーレ」 というのは3年に1回開催されるという意味を持つイタリア語で、国際美術展の代名詞にもなっています。
大阪府は1990年から毎年、絵画・版画・彫刻の各ジャンルで「大阪トリエンナーレ」という名称の「国際現代造形コンクール」を2001年まで計10回開催し、その受賞作品を中心に収蔵してきました。
これらのコレクションの特色は、欧米が主導する現代美術の潮流にかたよらない、世界各国のさまざまな現代作家の作品が幅広く集められていることです。
今回の展示では絵画、版画の大作を、「大阪トリエンナーレ」の受賞作品を中心に展示しています。

展示風景

100803osaka-a1.jpg
 (左) イマンツ・ティラース 「肖像と夢」 1991
 (右) アンゲリカ・ミッテンドルフ 「Contrary」 1990

100803osaka-a2.jpg
 アントニーン・スティブーレック 「警告 H-N」(2点組) 1996

100803osaka-a3.jpg
 (左) ハン・ヨンソプ 「関係-1992-9218」 1992
 (右) リチャード・ギルキー 「8月の草原」 1990



須田剋太・抽象グワッシュの世界

1906年に埼玉県で生まれた須田は、中学を卒業後、浦和(現:さいたま市)に出て独学で油絵を学びました。東京美術学校を4度受験するもののことごとく失敗し、一時は絵描きへの道を断念しようとしますが、写楽の浮世絵やゴッホの絵に出会い生涯画家となる決心をしました。
1935年に光風会で初入選したのを皮切りに、公募展での入選をかさね、具象の油彩画家として着実に自歩を固めました。
しかし、1945年頃に抽象画家の長谷川三郎と出会い、彼の理論に共鳴して抽象画に転向。以後20年にわたって抽象画を描き続け、1971年から開始された週刊朝日『街道をゆく』の連載挿絵をきっかけに具象画の制作も再開し、抽象と具象を生涯にわたり描き続けました。
今回の展示では、須田が長年にわたり描き続けた抽象画の中から、グワッシュによる作品をご覧いただけます。

展示風景

100803osaka-y.jpg

100803osaka-y1.jpg

100803osaka-y2.jpg




森口宏一の50~60年代

100803osaka-x.jpg

森口宏一は現在も制作活動を続ける大阪在住の作家です。
森口は関西大学で統計学を専攻しましたが、病気療養を機に美術に関心をもつようになりました。1950年代にパウル・クレー風の抽象構成的な作品を手がけ、「全関西学生美術展」をはじめ、「行動美術展」に出品し、現代美術作家としての道を歩みはじめました。1962年には、井原康雄らと現代抽象作家集団「テムポ」を結成し、アルミニウム板、ポリエステル、蛍光灯といった工業素材を使ったレリーフを作成し、「現代美術の行動展」、「現代美術の新世代展」などで活躍しました。70年代にはオブジェ、80年代には架設的、装置的な作品へと移行し、インスタレーションへと展開していきます。

今回の展示では、初期の1950年代の抽象絵画作品と、1960年代のレリーフ作品を中心に展示しています。

展示風景

100803osaka-x1.jpg

100803osaka-x2.jpg

100803osaka-x3.jpg

100803osaka-x4.jpg



田中幸太郎・光跡万華の世界

100803osaka-d.jpg

田中幸太郎は1901年に三重県で生まれ、1932年に大阪で創作写真グループ稚草社を創立するなど早くから関西写真界で活躍しました。1948年には朝日新聞社出版局の仕事を始め、1955年からは約10年間「日本の原風景・河内シリーズ」などを撮り続けました。
1962年、田中の写真はピカソがカメラの前で懐中電灯を振ってデッサンする姿を思い出して、花火の光跡を追うカラー抽象写真による表現がはじまりました。1969年に初めて花火をモチーフとした抽象写真を発表し、以後制作をかさねます。今回の展示では、作家が60代から制作をはじめた作品で、ある花火による抽象写真のシリーズを展示しています。

展示風景

100803osaka-d1.jpg

100803osaka-d2.jpg

100803osaka-d3.jpg

100803osaka-d4.jpg



現代版画コレクション

100803osaka-b.jpg

大阪府立現代美術センターは、1974年に大阪府民ギャラリーとして出発し、1980年に現在の名前に改められて今日にいたっています。
当センターは、現代版画コンクールの開催や、現代版画の収集をひとつの方針として、様々な活動をしてきました。これらはそうした活動によって集められてきた現代版画のコレクションです。主なものとして、浅野竹二、前田藤四郎、川西英、泉茂、吉原英雄、粟津潔、池田満寿夫、横尾忠則、宇佐美圭司らの作品があります。
今回の展示では、1980年代から90年代に制作された作品を中心にご覧いただけます。

作家:
 荒川修作、安東菜々、磯見輝夫、岸中延年、
 柴清文、中西夏之、林孝彦、筆塚稔尚、
 松本旻、百瀬寿、山本桂右

展示風景

100803osaka-b1.jpg

100803osaka-b2.jpg

100803osaka-b3.jpg

100803osaka-b4.jpg



田中一光・ポスター芸術の世界

100803osaka-c.jpg

田中一光は1930年に奈良で生まれ、京都市立美術専門学校を卒業後、産經新聞社、日本デザインセンターなどを経て、田中一光デザイン室を主宰しました。2002年に急逝するまでのおよそ50年に渡り、グラフィック・デザイナーとして活躍し、数多くのポスターデザインをはじめ、ブックデザイン、ロゴマークやパッケージデザインなどの多彩な仕事を手がけてきました。日本の伝統と現代性を融合させたそのデザインは、国内外で高い評価を受けています。
今回の展示では、1991年に守口市の京阪百貨店で開催された「田中一光のポスター1953-91展」の終了後、同展出品作品の中から寄贈を受けた107点のポスターの中から、21点を展示しています。

展示風景

100803osaka-c1.jpg

100803osaka-c2.jpg

100803osaka-c3.jpg

100803osaka-c4.jpg

Back

PAGE TOP