展覧会情報 奥田輝芳 「海嶺」

 僕が大学で勉強していた頃は、美術の世界でもまだ何となく大きな流れがあって、現代美術をするならアメリカを見ないといけない感じが残っていた。
 1970年代の終わり頃に奥手の僕は初めてそんなアートシーンの在ることを知った。

 今年の6月、千葉にある川村記念美術館でマーク・ロスコの展覧会を見たが、そこは僕が学生の頃楽しく学んだ美術作品がたくさんあって、青春を振り返るような感じのする美術館である。ロスコルームもステラもモーリス・ルイスもバーネット・ニューマンもあるのだ。懐かしいところである。そして僕が学校を出る頃にはニューペインティングやニューウェーヴ、インスタレーション、シミュレーシニズム、他々、と後から後から目まぐるしく様々なアートが溢れてきた。しかしどれも世界的な大きな波として長続きすることなく、美術は個人のプライベートを曝け出す方向へ傾いた。

 様式の中で絵画を考えることはある意味楽しいことだし、もともと個人のものである美術のオタク性を切り売りするのもおもしろいだろう。しかし僕にはそのどちらの才能も無かった。どちらにもと言う程絵画は狭くはないし、まして美術というと範疇などないのだから。いずれにせよ僕の居場所が無くなった。正に宙ぶらりんである。

 今回の展覧会のタイトルは「海嶺」であるが、ここ数年、SCHUNORCHEL をタイトルにした絵を描いている。シュノーケルをつけて海に漂う"宙ぶらりん"。居場所が無い代わり自由に、いつまでも自分の絵画を考えられる。

開催期間
2009年9月22日(火)~10月4日(日)
開館時間
11:00~19:00(最終日は17:00まで)
開催場所
SPACE B, Y
展示内容
絵画
作家名
奥田輝芳 OKUDA Kiyoshi

展示風景

SPACE B

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SPACE Y
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奥田輝芳 OKUDA Kiyoshi

略歴
1983 京都市立美術大学大学院油画 修了
   現在京都造形芸術大学 教授
   
2000 画廊の視点2000(大阪府現代美術センター)
   第29回現代日本美術展(東京・京都)
   2000・新鋭美術選抜展(京都市美術館)
   個展「PROVIDENCE IN NATURE」(グランドギャラリー・大阪)
   Ge展(京都市美術館別館) 会場を変えて毎年出品

2001 第20回安田火災美術財団選抜奨励展(東京・安田火災東郷青児美術館)
   毎日モダンアートオークション展(東京)
   第10回国際現代造形コンクール大阪トリエンナーレ2001

2002 四人展(ギャラリーなかむら・京都)
   2002 新鋭美術選抜展(京都市美術館)

2003 京都・洋画の現在展 ?85 人の視点?(京都文化博物館)
   Ge展 30周年京都展(京都市美術館 別館)
   個展「水温」(ギャラリー恵風・京都)

2004 洋画教員展(東北芸術工科大学・京都造形芸術大学 洋画研究室交流 東和Gal.

2005 兵庫国際絵画コンペティション(兵庫県立美術館)
   個展「空と水と 1・2」(ギャラリー a・アートスペース 東山 共に京都)

2006 個展「SCHUNORCHEL」(ギャラリー惣 東京)
   公州国際芸術祭 絵画部門招待(林立美術館 韓国 公州市)
   ART & WELFARE展(AW国際会議 公州国立博物館 韓国 公州市)

2007 個展「SCHUNORCHEL 奥田輝芳展」 CASO(大阪)

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